韓国のケース
韓国では「아즈망가대왕」というタイトルで漫画版・アニメ版が翻訳公開されている。「아즈망가」が「あずまんが」の音訳、「대왕」が「大王」の韓国語読みで、韓国語としては意味をなさない。
アニメ版
アニメ版では登場人物はすべて韓国人であり、舞台背景は韓国と改変されている。沖縄修学旅行のシーンは外国旅行に置き換え、神社の鳥居、浴衣などが出てくるシーンはカットされるなど、頑ななまでに日本色の排除・隠蔽が行われている。それに伴い、大阪は「釜山」が出身地で「釜山」地方の方言をしゃべるキャラクターに改変されている。
日韓固有名詞対訳 × 朝鮮文字 日本文字転写 ラテン文字転写
美浜 ちよ 윤나라(尹ナラ) ユン・ナラ Yun Na-ra
榊 이태희(李泰希) イ・テヒー Yi Tae-hee
滝野 智 양소란(梁騒乱) ヤン・ソラン Yang So-ran
春日 歩 맹순정(孟純情) メン・スンジョン Maeng Sun-jeong
大阪 부산댁(釜山宅) プサンデク(釜山からきた嫁という意味) Busandaek
水原 暦 박재경(朴渽鏡) パク・チェギョン Park Jae-gyeong
神楽 나승리(羅勝利) ナ・スンリ Na Seung-ri
かおりん 봉주연(奉珠姸) ポン・ジュヨン Bong Ju-yeon
谷崎 ゆかり 조지나(趙智羅) チョ・ジナ Cho Ji-na
黒沢 みなも 주세미(朱世美) チュ・セミ Ju Se-mi
木村 변태식(卞泰植) ピョン・テシク Byeon Tae-sik
忠吉さん 장군이(将軍) チャングン Jangguni
千尋 김혜은(金慧恩) キム・ヒェウン Kim Hye-eun
漫画版
漫画版では、日本の登場人物のままで登場し、「大阪」が「釜山」のような置き換えはされていない。単行本は대원씨아이(주)から全4巻が刊行されている。
第1巻(2002年1月18日発行) ISBN 89-528-3572-7
第2巻(2002年3月23日発行) ISBN 89-528-3851-3
第3巻(2002年6月23日発行) ISBN 89-528-3852-1
第4巻(2002年11月10日発行) ISBN 89-528-5331-8
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%9A%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%8C%E5%A4%A7%E7%8E%8B#.E9.9F.93.E5.9B.BD.E3.81.AE.E3.82.B1.E3.83.BC.E3.82.B9
一方台湾版はというと・・・
台湾のケース
台湾では「笑園漫畫大王(シャオユァンマンフアダーワン・笑園漫画大王)」というタイトルで漫画版・アニメ版が翻訳公開されている。なお、「笑園」は中国語で同音の「校園」(キャンパス・校庭の意)とかけたものである。
漫画版
台湾では東立出版社が正式に版権を得て翻訳出版している。台湾は比較的日本に対する情報が豊富に入ってくるため、日本特有の文化を背景としたネタについてもほぼ原本に忠実な翻訳がなされている。た
だし登場人物の榊という名字については、「榊」という字が日本の国字(和製漢字)である関係上か「神」という字に変更されている。なお、「ちよ」には「知
世(ジーシー Zhī Shì)」、「かおりん」には「小香香(シャオシアンシアン Xiǎo Xiāng
Xiāng)」、「キムリン」には「小村村(シャオツンツン Xiǎo Cūn Cūn)」の訳が当てられている。
アニメ版
吹き替え版と字幕版が存在する。2003年1月から放送された中国電視版では、登場人物の春日歩のニックネーム「大阪」が「北平」(北京の別名)となり、北平出身で北平地方の方言をしゃべるキャラクターに改変されていたが、放映直後に苦情が殺到し元の「大阪」にもどされた。