近現代の朝鮮史における「日帝三十六年」のなかで、最も非難されているのは「武断政治」と「憲兵・警察」の制度である。

　しかし、朝鮮総督府の武断政治は、大韓帝国の皇帝や両班による政治ほど「武断」ではなく、憲兵警察との二本立ての制度はフランスと同じで、主な目的は組先人警察に対する汚職防止と治安維持だった。

　併合初期の治安維持には大きな貢献をしている。

たとえば、1908年10月から翌年の初年度に発生した傷害事件は780件、延べ34,400人にのぼったが、5年後には5件、延べ45人にまで減少したのである。

　さらに、朝鮮の治安に携わった憲兵警察官は組先人警察官を入れても、人口2200万人に対して総数たったの7712人にすぎなかったのである。朝鮮の警察力は同時期の台湾にくらべ、半分ほどでしかない。

　2200万といえば現在の東京都と同じくらいの人口だが、東京都の警察官の数は2万5000人である。その約半分の人口の香港で、警察力は3万人であったことにくらべれば、日本の施政は人民を武力でねじ伏せる武断政治などといえるほどの物理的な力は持っていないことがわかる。

　なお，現在人口1千万であるソウル1都市の警察兵力は約2万5千人である。

　日帝時代の朝鮮は素晴らしく治安がよく、組先人も日本人も日常生活を満喫していたようですね。