１９１９（大正８）年４月１１日 　　　　ベルサイユ講和会議




牧野 伸顕　　（日本代表：次席全権大使）

「日本が提案したい議題は一つです。是非、人種差別を禁止する条項を
国際条約として入れて欲しい」




イギリスやフランス

「・・・・・無言（黄色いモングキの癖に生意気な事を言いやがる！でも有色人種の植民地を抱えてる我が国は表立って反対し辛い雰囲気だな、ここで反対したら我が国が悪者になってしまう）」



ウィルソン大統領　（アメリカ代表：ベルサイユ講和会議議長）

「我が国は人種差別撤廃法案には反対します、議題として上がった以上、

多数決を採るべきという意見を日本は主張するかもしれないが必要は無い

これは重大な議題なので一カ国でも反対な国がある以上、

否決する事に決定しました」





牧野 伸顕　　（日本代表：次席全権大使）

「それは無法だ！何故、他の議題は全て多数決なのに、この議題を多数決をしないのだ！」




イギリスやフランス


「いや、ウィルソンの言う事が正しい。議長国の発言に黄色いモングキは従え」





牧野 伸顕　　（日本代表：次席全権大使）

「（絶句・・・）仕方が無い、しかし、この議論を会議録として残し、

我が国が人種差別撤廃を主張してアメリカが反対した事は

記録として残して欲しい」




イギリスやフランス

「それは賛成する（どうせ汚名を残すのはアメリカのウィルソン大統領だ）」





ウィルソン大統領　（アメリカ代表：ベルサイユ講和会議議長）

「分った、では議事録に残す事を決定する代わりに、日本の人種差別撤廃案は却下する事にしました」







このようにして、

第一次世界大戦の戦勝国である日本とアメリカの仲は決定的に悪くなり

第二次世界大戦まで、アメリカの日本に対する嫌がらせは延々と続きました。